MSD 380W ビームムービングヘッドライト

第1章 設置と注意事項

1.1 保守

• 感電や火災の危険を減らすため、この装置を雨や湿気の多い場所に置かないでください。
• 時折使用することで、この製品の寿命を延ばすことができます。
• 良好な作動状態を維持するために、ファン、ファンネット、光学レンズを定期的に清掃してください。
• アルコールやその他の有機溶剤で外装を拭かないでください。

1.2 免責事項

本製品は性能および梱包において完璧ですが、すべてのユーザーは記載された警告および操作説明書に厳密に従う必要があります。万が一誤使用により何らかの問題が生じた場合、当社は一切責任を負いません。誤使用による損害は、会社の保証範囲外です。また、取扱説明書の記載事項を無視したことにより生じた故障や問題についても、販売店は一切責任を負いません。

注意: すべての情報は予告なしに変更される場合があります。

1.3 安全上の注意

• 製品の寿命を保証するため、湿気の多い場所や60度を超える環境に置かないでください。
• 本機器は常に安全かつ安定した方法で取り付けてください。
• 設置および取り外しは専門のエンジニアが行う必要があります。
• 照明器具を使用する際、電源電圧の変動率は±10％以内にしてください。電圧が高すぎると照明の寿命が短くなり、低すぎると使用効率に影響が出ます。
• 照明を切った後は、完全に冷却するまで20分ほど待ってから再起動してください。頻繁な電源のオン／オフは照明器具や電球の寿命を縮めます。間欠的に使用することで電球や照明器具の寿命を延ばすことができます。
• 製品を正しく使用するためには、取扱説明書をよく読んでください。

1.4 製品説明

• ランプ: MSD 380W（寿命: 2200時間 色温度: 8000K）
• チャンネルモード: 16 DMX512 チャンネル
• パンスキャン: 540°（16bit）電気補正
• チルトスキャン: 270°（16bit）電気補正
• 驚異的なドットマトリックス、四つの中 tact スイッチ、180° 回転するショー
• カラーホイール: 1つのカラーホイールに14種類のカラーチップを搭載
• ゴボ: 14種類のゴボ
• エフェクトホイール: 回転式8面プリズム、エフェクト移動、フロスト
• 0-100% メカニカル調光、メカニカル調光および自由調光が可能です。
• ストロボマクロコントロールが利用可能です。
• レンズ光学システム アカナル フォース ビーム角 0～4°
• 過熱保護
• 電源入力: 100-240V、50/60Hz
• 消費電力：600W
• IPレート：IP20
• マグネティック バラスト および AC/DC 電源
• 製品サイズ：313×248×510mm
• 梱包サイズ: 635×440×725
• 総重量：15.5KG

1.5 ケーブル接続（DMX）

仕様EIA RS-485に準拠したケーブルを使用してください。2芯ツイスト、シールド付き、特性インピーダンス120Ω、22～24AWG、低容量のもの。マイクケーブルや指定された仕様と異なる特性を持つケーブルは使用しないでください。端子接続にはXLRタイプ3または5ピンのメス／オスコネクタを使用してください。終端プラグは、端子2と3の間に120Ω（最低1／4W）の抵抗を挿入したものを最後のプロジェクタに装着してください。

重要： 配線は互いに接触してはならず、コネクタの金属ケースと接触してはなりません。ケース自体はシールド編組体およびコネクタのピン1に接続されなければなりません。

図1 DMXケーブル接続

1.6 リギング（オプション）

この装置はステージのあらゆる方向にクランプで固定および設置が可能です。ロック機構によりブラケットへの取り付けが容易になります。

注意！ 装置を固定するには2つのクランプが必要です。各クランプは1/4インチタイプのファスナーでロックされます。ファスナーは時計回りにしかロックできません。

注意！ 安全用ストリングを側面アルミ部品の追加穴に取り付けてください。セカンドアクセサリーは配送用ハンドルにぶら下げてはいけません。ブラケットに装置をしっかりと固定してください。

• リギングクランプ（内部のクランプは除く）が破損していないか確認してください。装置の10倍の重量に耐えることができるか。建築構造が装置、クランプ、配線、その他の付属金具の総重量の10倍に耐えられることを確認してください。
• クランプ用のネジはしっかりと固定する必要があります。M12のネジ（8.8以上）を使用してブラケットをクランプし、その後ナットを締め付けてください。
• クランプの下部にある2つの吊り下げポイントを水平に調整してください。ファスナーを下部に挿入し、2つのレバーを時計方向に1/4回転させてロックします。その後、もう一方のクランプを取り付けてください。
• 機器の10倍以上の重量に耐えることができる安全用ロープに取り付けてください。アクセサリーの端子はクランプ専用に設計されています。
• パン/チルトロックが解除されているか確認してください。機器と可燃性物質または光源との間は1メートル以上の距離を保ってください。

図2 取り付け

第2章 パネル操作

2.1 概要

ライトパネルの図を図3に示します。左側はTFTディスプレイでタッチ操作が可能、右側はキーとなっており、タッチとキーの両方でライトの操作や設定が行えます。

操作方法は『Androidオペレーティングシステム』のように表示され、項目をタッチして設定や変更を行います。

注意：タッチパネルやTFTディスプレイを傷つけないようにし、先の尖った物でディスプレイをつついたりしないでください。

図3 パネル構成図

2.2 操作

2.2.1 タッチまたはキーでのライト操作

• 左のエリアは,TFTディスプレイとタッチ,チックアイテムまたは指の意志で値設定の操作を完了するためにライト設定 (パラメータ) またはライト状態を表示します.
• 右側のエリアは4KEYです,補助入力インターフェースとして,タッチ機能を無効にすると,KEYrはパラメータを設定するために選択することができます.

2.2.2 パラメータ値設定

選択した項目の値を変更する必要がある場合、図4に示すダイアログがポップアップします。

図4 値設定のダイアログ

• 値の変更 ：値がすぐに変更されるのはスライダーを望む位置に引っ張るか,右側にある上または下のボタンをクリックして,正確な値を設定する.別の方法はパネルの右側にあるロールエンコーダーです.
• 値を適用する ：ライトに適用するには左隅にある"適用"の底を押す.
• 値の保存 ：いつでも、「OK」ボタンの右下隅をクリックすると、設定が内部メモリに保存されます。

2.2.3 ブールパラメータ設定

• 選択されたパラメータがブール値（ONやOFFなど）の場合、対応する項目をクリックして直接設定を変更できます。設定は直ちに保存されます。
• パラメータが重要な項目の場合、対応する項目をクリックすると、図5に示すような確認用ダイアログがポップアップし、確認を求められます。「確定」をクリックして確認します。

図5 確認ダイアログ

2.2.4 サブメニュー（パラメータ）

メインメニューの項目をクリックすると、対応するサブメニューに入ります。図6に示すように、全部で6つのサブメニューがあり、パラメータおよびステータスのカテゴリが含まれます：

• ADDRESS：照明のDMXアドレスを設定します。
• WORKMOD：照明の動作モードを設定します。オートランモード時のマスターモードまたはスレーブモードを選択します。
• DISPLAY： 表示パラメータを設定します。例：言語の選択など。
• テスト：テスト点灯に使用し、DMXチャンネルデータを変更して機能を確認します。対応する機能はチャネル機能表を参照してください。
• アドバンス：照明の動作パラメータを設定します。
• ステータス：照明の現在の状態を確認します。

図6 パラメータメニュー

2.3 操作およびパラメータ説明

以下の操作により、図6に示すサブメニュー（パラメータメニュー）に入ります。

• メインメニューで、1/6の機能ボタンをクリックして対応するパラメータメニューへ移動します。
• サブメニュー（ページ）内で、ディスプレイ左側のメイン項目をクリックすると、対応するサブメニュー（ページ）へ素早く移動できます。

2.3.1 ADDR - アドレス：DMXアドレスの設定

「ADDR」をクリックして選択すると、DMXアドレス設定画面に入ることができます。設定範囲は1～512で、アドレスコードは（512 - チャネル数）を超えてはなりません。そうでないと照明を制御できなくなります。以下は操作方法です：

DMXアドレスのページに入り、図7に示すように、ディスプレイ右側の空白部分をクリックすると、図4のようにダイアログがポップアップします。値を変更した後、「ENTER」をクリックしてDMXアドレスコードを確認・保存します。

図7 DMXアドレスのページ

2.3.2 MODE--作業モード：照明作業モードの設定

図8に示す「作業モード」のページに入り、設定を変更します。照明作業モードや灯具、DMXチャンネルモードを設定できます。

図8 作業モードのページ

◆ 危険 の 面 で DMX Ctrl ：DMXモードの設定を選択します。

◆ 危険 の 面 で 自動実行 ：自動モードの設定を選択します。

◆ 危険 の 面 で 音声制御 : サウンドモードを設定を選択してください

◆ 危険 の 面 で M/S 選択: ‘AUTO RUN’ または ‘SOUND Ctrl’ モードでのみ使用可能です。

ON--マスター (データは他のスレーブランプに即座に送信されます。)

OFF--スレーブ (DMXケーブル経由で他のランプにデータを送信しません)。( デフォルト )

◆ 危険 の 面 で ライトスイッチ :

ON--ライトを点灯

OFF--ライトを消灯

◆ 危険 の 面 で チャンネル数: ランプは2種類のDMXチャンネルモード（標準または拡張）をサポートしています。

標準 -- 16CH。( デフォルト )

展開-- 20CH(またはnull)。

2.3.3 DISP--表示: 表示を設定

ライトサポート2言語、回転表示、図9に示すページに入力してパラメータを以下のように設定：

表示画面の図9ページ目

◆ 危険 の 面 で 言語 : 英語 / 中国語。

◆ 危険 の 面 で スクリーンセーバー: パネルがアイドル状態の場合(10秒間操作がない場合)、ディスプレイはセーバー状態に入ります。

OFF-- スクリーンセーバーなし。

モード1-- 省電力モード、ディスプレイをオフにします。

モード2-- 現在のアドレスを表示します。

モード3-- アイコンと現在の作業モードを表示します。( デフォルト )

◆ 危険 の 面 で 画面回転: 表示を回転します。

ON-- 通常表示。( デフォルト )

OFF-- 180°回転表示。

◆ タッチ有効 ：タッチ機能を無効または有効にします。

ON-- タッチ機能を有効にします。( デフォルト )

OFF-- タッチ機能を無効にします。

◆ タッチ調整 ：A タッチ機能を調整します。通常は、この項目に入らないでください。

2.3.4 テスト--テストモード

図10に示すページに入ると、ライトがテストモードに入ります。このモードでは、ライトはDMXコントローラからのデータを受け取りません。

図10 テストページ

◆ PAN: 範囲は0から255まで;

◆ TILT: 範囲は0から255まで;

◆ FOCUS: 範囲は0から255まで;

◆ COLOR: 範囲は0から255まで;

◆ GOBO： 範囲は0から255まで;

◆ プリズム： 範囲は0から255まで;

◆ フロスト： 0～255の範囲：；

◆ 危険 の 面 で ストロボ： 範囲は0から255まで;

2.3.5 ADVA--高度設定：照明の動作パラメータを設定

図10に示すページに入り、照明のパラメータを設定します：

動作パラメータの図11ページ

◆ 危険 の 面 で パン反転 : パン動作を反転

OFF-- パン通常動作。（ デフォルト )

ON-- 反転PAN動作。

◆ 危険 の 面 で チルト反転: 反転TILT動作

OFF-- チルト通常動作。( デフォルト )

ON-- 反転チルト動作。

◆ 危険 の 面 で P/T補正: 位置補正機能の無効または有効を切り替えます。

OFF-- P/T補正を無効

ON-- P/T補正を有効-( デフォルト )

◆ 危険 の 面 で パンオフセット: PANの原点位置を設定。 デフォルト: 10

◆ 危険 の 面 で チルトオフセット: チルトの初期位置を設定します。 デフォルト: 10

◆ 危険 の 面 で ランプ点灯条件:

電源ON時-- 電源投入時にランプを点灯します。( デフォルト )

RstDone時-- リセット後にランプを点灯します。

手動時-- ランプを手動で点灯します。

◆ 危険 の 面 で データホールド:

OFF-- DMX信号がない場合、中央位置に戻ります。( デフォルト )

ON-- DMX信号がない場合、最終位置で停止します。

◆ 危険 の 面 で 工場出荷時の設定: すべてのパラメータを工場出荷時の設定に復元します。

2.3.6 STAT--ステータス: ステータスを表示

図12に示すページに入ります:

ステータスのページ（図12）

◆ 危険 の 面 で 作業モード： 現在の動作モードを表示します。

◆ 危険 の 面 で 住所： 現在のアドレスを表示します。

◆ 危険 の 面 で バージョン: ランプのバージョンを表示します。

◆ 危険 の 面 で 経過時間: 電源投入後の動作時間。

◆ 危険 の 面 で 合計: 累計運転時間

第3章 チャンネル説明

3.1 チャンネル表

表1 チャンネル概要